2023年7月30日日曜日

ヤブガラシの花

どこにでもある雑草。つる草である。アゲハ蝶が良く飛んでくるので、その存在は子供のころから知っていたけれど、名前なんか気にもとめなかった。

こんなにかわいい赤い花を付けていた。つぼみがたくさんあっても、ポツポツ順番にしか咲かないようで、全く目立たない。しかし、甘い蜜を出すらしく、虫たちは大好きである。ハナムグリを見つけて写真を撮り、初めて花が咲いていることに気がついた。

2023年7月13日木曜日

漢書の顔師古注

漢書にある唐の顔師古の注を洗い直していて、律歴志に「倭」の発音が記されているのを発見。以下の文を「魏志倭人伝から見える日本1、奴国と金印」の項に追加した。 

「漢書に唐の顔師古(581~645)が注を入れているのですが、倭の音は「於(o,u)危(ki)の反」と記されています(律歴志第一下)。発語と韻母を合わせて「oi」とか「ui」という発音になるはずです。」

注を入れられた「倭」は春秋左氏伝などに記されている魯の宣公の名なのだが、「俀」と書かれたり、「委」や「接」と書かれたりもしている。やはり、俀は倭の異体字なのである。接の方にも説明が付けられる。こっちは隋書の方に書き加えなければいけない。

地理志の秦の項に、「氏と是は同じ。古くは通用した字」という注を見つけて、三角縁神獣鏡にある「陳是」は「陳氏」であると、古文献から裏付けられた。何かの本で読んで知っていたわけだが、文献的に明確になったのはありがたい。こちらは「魏志倭人伝から見える日本4」を修正して書き込んだ。