2017年12月24日日曜日

天王寺動物園

 昨日、天王寺動物園へ行ってきた。

 天王寺公園を通って日本橋へ行こうとしたのだが、公園の芝生でみんな楽しそうに遊んでいて、動物園の入り口が正面にあるものだから、こちらものんびりしたくなる。久しぶりに動物園に入った。入園料は500円也。
 入り口から長い坂を降りると巨大なバードケージが目に入る。この入り口から入るのは始めてなのだろう。こんなポジションは記憶がない。人間がケージの中に入り鳥を眺める形式だ。コウノトリがたくさんいた。豊岡で繁殖に成功しているからわけてもらえたのだろうか?鳥の数は多かったが、シラサギ、アオサギ、ゴイサギ、鴨、鵜などあちこちで見かける鳥がほとんどだった。ただ、間近で見られるので、観察するには良い。ここの鳥は人間に慣れていて、うさんくさげににらみながら飛び去ったりしない。眼下1mほどの石の上でゴイサギが水面を見つめてじっとしていた。魚はいないけれど、習性というものだろう。しばらくゴイサギの背中を眺める。隣の熊舎では、マレーグマが二頭いた。ツキノワグマは一頭しかいない。もともと繁殖期以外は単独行動する獣だから、寂しいとかは人の思い過ごしなのだろう。シロクマ舎ではシロクマがおらず、飼育係らしい人がシロクマ運動場の白いセメントの上から、水濠越しに観客に向かって餌の解説をしていた。武骨な鉄ケージに覆われたコンクリート製の元猿山は荒れ果てたまま放置してある。あちこちで空きが目立つ。寂れた娯楽施設感が漂っていた。自然保護の高まりで、動物の入手が難しく
なっているというのは聞く。象も一頭しかいなかった。
←コアラ舎ではコアラが外に出てユーカリの木をゆっくり登っていた。これも初めて見る光景。部屋のガラス越しに見たことしかなかった。いつの間にか一頭に減っているようだ。陸橋をくぐって北園に入る。カンガルー舎、ラクダ舎がなくなっていた。ヌートリアがいる。これは岡山あたりに多い帰化動物だから日本製だろう。レッサーパンダが一頭いた。背中の毛が少し禿げていた。ストレスか。虎も減っている。死んだら補充できない様子。サバンナ舎へ行ったら、広い敷地にキリン二頭、シマウマ一頭、エランド一頭、ハゲコウ二羽がいただけ。寂し~い。サイもカバも一頭。あちこちに空きがあり、工事しているのどうかも不明。動物が手に入らなければ作っても仕方ないわけだし。行き止まりの場所があちこちにあって歩きにくい。入園者が増えて稼げれば動物も買える。動物にも客にも配慮した工事が出来る。残念なことだが、今のところジリ貧の逆スパイラルに入っているように見える。もうちょっと頑張ってくれ。