2021年5月11日火曜日

臺、堆の音に関しての追加

 「邪馬壹国説(邪馬壱)を支持する資料と解説」に唐の李山甫の「牡丹」という詩を追加。都合よく、臺と堆が韻を踏んで共存している。共存している詩は少ないが、臺、堆が開や來と別個に韻を踏んでいる唐詩はいくつもある。

    「牡丹」 李山甫(生没年不詳)

      邀勒春風不早開  衆芳飄後上樓臺

      數苞仙豔火中出  一片異香天上來

      曉露精神妖欲動  暮煙情態恨成堆

      知君也解相輕薄  斜倚闌干首重廻

唐の願師古が、漢書の注で、半切という方法により文字の読みを示していて、堆はタイ音だとわかるし、韻書を調べると臺もタイ音だと明確にできた。だから後漢書の「邪馬臺」に「邪馬堆音の訛」というような注は必要ないのである。同じなんだから。「邪馬惟音の訛」が正しい。

上古音とか中古音とか区別していても、実際に聞いた人間はいない。今後も不可能である。現在の音と残された韻書や反切という文字の読み方から、推定するしかなく、昔の学者と方法は何も変わらないわけだ。

Link 邪馬壹国(邪馬壱)説を支持する資料と解説




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